社会人大学人見知り学部 卒業見込

Gyao蒼井そらちゃんと番組をやっていた頃からオードリーは好きだった。

元々お笑いは好きだが、大学時代の唯一の友達(笑い飯ファン)の子と2008年のM-1の敗者復活戦を大井競馬場まで見に行って、友達と険悪な雰囲気になってしまったくらいオードリーのファンでした。

 

M-1優勝後に奇跡的に行けた単独ライブからなんとなく離れてしまっていたんだけど、ANNを聞いていたら、若林さんがダ・ヴィンチで連載していたものを編集した本を出すということで、「読みたい!」と思った。

 

ただ、なんとなく「買うの恥ずかしいなぁ」という気持ちもあって、

それは芸人の本を買う、というのがなんとなーく、周りの人に、こいつ、ミーハーで薄っぺらいなーと思われるんじゃないか、という思いと、

「社会人大学人見知り学部卒業見込」というタイトルと世間が思っている若林さんのイメージから周りの人に、あーー「そういう人なのか」と思われるんじゃないか、という思いから買うのを躊躇っていました。

読みたいけど、恥ずかしいという複雑な気持ちを抱えたまま、なんとなく大手町の駅構内の本屋さんに行ったら、アベノミクスや株の経済の本やビジネス本ばかり並んでいたので「こんなところにあるわけないよなー」という変な安心をしていたら話題の本のコーナーに一冊だけ残っていた。しかもレジの真ん前。

 

不自然に本の前を行ったり来たりし、悩んだ挙句、サッとひったくり、レジの前に出した。まるでエロ本を買うかのような……コンビニで初めてコンドーム買った時の方が全然堂々としていた気がする。

 

買えたらしめたもの、早速帰宅途中の満員電車の中で読んだら「自意識過剰」という項目があったので笑いました。


昔からネガティブで、自意識過剰で、若林さんに言わせると無意味なことに拘る「馬鹿」で、そんな自分が嫌いな自分にとっては、そんな若林さんの恥ずかしいくらい正直なこの本が共感もできるし、ちょっと、こんな自分でもしょうがないかな、と思えました。特に「"確か"なもの」「大丈夫だよ」「どいつもこいつも」は読んでいてはっとした。


特に仕事がジェットコースターのようなものという例えはああ、確かにな、と感じました。わざわざ怖い思いをするために並んで、嫌な思いもして、二度とやりたくない、と思うけど、充実感が忘れられなくて、もう一回乗ってしまう。うん。うん。多分、世間の人があんなに暗い顔してても毎日ちゃーんと働いているのは、そういうことなんだろうね。もちろん、何にも考えてない人もいるだろうけど。

私もね、そんな自分と若林さんみたいにちゃんと付き合っていかないとね。だけど、本で書いてあった通り、器用に平穏に生きられる毎日でもだめなんだけどね。